浪速風

フェルメールの絵で謎解きを

来月16日から大阪市立美術館で「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」が始まる。展覧会の最大の注目は、フェルメールが20代に描いた「窓辺で手紙を読む女」(1657~59年頃)の作品右上にあるキューピッドの姿だ

▶すでに約40年前のX線調査でキューピッドが描かれていたことはわかっていたが、画家自身が塗りつぶしたと考えられてきた。ところが今回の調査で塗りつぶされたのはフェルメール死後と判明し、修復でキューピッドをよみがえらせた。ただ、キューピッドが加わったことで、絵からはフェルメール特有の「静寂」が消え、印象が変わってしまうのだ

▶一体、誰が、何のために変えたのか。当時、人気だったレンブラント風にみせるためだった、などの仮説もあるが真相はわからない。古今東西、絵画を巡るミステリアスな話題は事欠かない。だからこそ、小説や映画の題材になるのだろう。早く、実物を前に謎解きを楽しみたい。

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