「ちいかわ」が国内キャラの頂点に SNS発で大ヒット 

日本キャラクター大賞グランプリに輝いた「ちいかわ」のキャラクターグッズ=30日、東京都江東区(宇野貴文撮影)
日本キャラクター大賞グランプリに輝いた「ちいかわ」のキャラクターグッズ=30日、東京都江東区(宇野貴文撮影)

イラストレーターのナガノさんがツイッターに投稿する人気漫画で、関連グッズもヒットを飛ばしている「ちいかわ(なんか小さくてかわいいやつ)」。この「ちいかわ」が過去1年の国内ライセンシングビジネスで活躍したキャラクターやライセンスブランドに贈られる「日本キャラクター大賞2022」のグランプリに輝いた。かわいらしく、ほのぼのとしていて毒のある作風の漫画は今年4月にフジテレビでアニメ化され、ファンを増やしている。グランプリ受賞は、ヒットの源泉となった交流サイト(SNS)の影響力の強さを改めて印象づけた。

エヴァ、東京リベンジャーズなど抑え頂点に

日本キャラクター大賞は、キャラクターやブランドを使った商品展開や広告キャンペーンなどをはじめとしたライセンスビジネス産業発展に寄与するため、2009(平成21)年に創設。経済産業省が後援している。

過去のグランプリは「ポケットモンスター」「ワンピース」「鬼滅の刃」のほか、「くまモン」「ふなっしー」といったご当地キャラも受賞している。

今回は6部門を設け、キャラクター・ライセンス賞は「ちいかわ」のほか、「『エヴァンゲリオン』シリーズ」、「TVアニメ『東京リベンジャーズ』」が受賞。各部門の受賞作の中から「ちいかわ」がグランプリに選ばれた。

「ちいかわ」などのキャラクターグッズが並ぶ「ライセンシングジャパン」の特設コーナー=30日、東京都江東区(宇野貴文撮影)
「ちいかわ」などのキャラクターグッズが並ぶ「ライセンシングジャパン」の特設コーナー=30日、東京都江東区(宇野貴文撮影)

ツイッターからヒット、コラボ商品は即日完売

「ちいかわ」は2020(令和2)年1月からツイッターで連載がスタート。ちいかわ、ハチワレ、うさぎといったかわいらしいキャラの何気ない日常を描いた作品だ。

ゆるかわな絵柄やほのぼのとしたストーリーと、毒のあるシビアな世界観のギャップが人気を博し、フォロワーは114万人に達している(30日午後1時現在)。

20年12月の公式電子商取引(EC)サイト「ちいかわマーケット」オープン時にはサーバーがダウンするほどアクセスが集中。その後も、コンビニエンスストアや郵便局とのコラボレーションが実施されるたびに商品が即日完売するほどの人気ぶりだ。

アニメ化でさらにファン獲得

昨年2月に講談社が「ちいかわ」の単行本を刊行し、今年4月にはフジテレビ「めざましテレビ」(月~金曜午前5時25分)内でアニメ化。毎週金曜午前7時40分ごろに放映され、子供のファンも増えている。

東京ビッグサイト(東京江東区)で7月1日まで開催される日本最大のライセンシング商談展「ライセンシングジャパン」の会場の特設コーナーでは、「ちいかわ」をはじめ、日本キャラクター大賞各部門受賞作のぬいぐるみ、クリアファイルなどのキャラクターグッズを展示しており、来場者の注目を集めている。

松屋銀座(東京都中央区)の8階イベントスクエアでも7月12日まで「ちいかわワクワクゆうえんち」を開催。サンリオキャラクターズとのコラボ商品などが販売される。

SNSから登場し、トントン拍子でヒット商品に成長した「ちいかわ」の躍進は今後も続きそうだ。(宇野貴文)


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