中国、NATO首脳会議に反発「中国を攻撃、中傷」

NATO首脳会談に出席した岸田首相(中央)ほか各国首脳=マドリード(AP)
NATO首脳会談に出席した岸田首相(中央)ほか各国首脳=マドリード(AP)

【北京=三塚聖平】中国の欧州連合(EU)代表部は29日発表の報道官談話で、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議で採択された新たな「戦略概念」で対中政策を盛り込んだことに対し、「冷戦思考やイデオロギー的な偏見にあふれ、中国を遠慮会釈なく攻撃、中傷している」と反発した。NATO側に対し「断固とした反対」を表明した。

中国が「体制上の挑戦」を突き付けていると定義した戦略概念の文書に対し、同談話は「重大な注意を払い、対応を準備せざるを得ない。われわれの利益を侵犯する行為に対しては、断固とした有力な反撃をとるだろう」と警告した。

NATOについて「冷戦の産物、世界最大の軍事同盟」だと定義し、「冷戦終結から30年が過ぎても依然として『敵』を作り替え、陣営による対抗」を行っていると批判した。その上で、「イデオロギーで線引きを行い、対立を扇動することを止めるよう求める」とNATO側に要求した。

中国の習近平政権は、ロシアのウクライナ侵攻を契機に密接化している西側諸国の連携が、アジア太平洋地域にまで広がることを強く警戒している。

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