ソニー、プロゲーマーの「勝利の女神」となるか PCゲーム機器市場に参入

ソニーが発売するパソコンゲーム向けモニターとヘッドセットのデモンストレーションの様子=29日、東京都品川区(宇野貴文撮影)
ソニーが発売するパソコンゲーム向けモニターとヘッドセットのデモンストレーションの様子=29日、東京都品川区(宇野貴文撮影)

ソニーが、パソコン(PC)ゲーム向け映像・音響機器市場に参入する。新ブランド「インゾーン」を立ち上げ、7月8日にはモニター、ヘッドセットの新製品を発売。新型コロナウイルス禍を契機とするゲーム需要の増加や、コンピューターゲームを競技として行う「eスポーツ」人口の拡大を背景に、高度な技術を武器にプロゲーマーの「勝利の女神」を目指す。

モニターに映し出されたキャラクターをキーボードとマウスで動かし、射撃などを行うPCゲーム。ヘッドセットからは銃声などが聞こえ、非日常の世界に没入できる。オンライン上でプレーヤー同士がグループを作り、連携して敵と戦うことも可能だ。

ソニーの新製品には、これまでテレビや音楽用ヘッドホンで培った技術を活用。よりゲームへの没入感を高め、プレーヤーを勝利へ導く仕掛けが施されている。

ソニーが発売するパソコンゲーム向けモニターとヘッドセット=29日、東京都品川区(宇野貴文撮影)
ソニーが発売するパソコンゲーム向けモニターとヘッドセット=29日、東京都品川区(宇野貴文撮影)

モニター(市場推定価格約15万4千円)は、27インチの画面に鮮明な4K映像が映し出される。色彩豊かで高コントラストの画像と高速表示を実現した。年内にもう1機種投入する予定だ。

ヘッドセット(同約1万2千円~約3万6千円)はワイヤレスモデル2機種、有線モデル1機種の全3機種。ゲーム向けに最適化した立体音響技術を搭載した。壁の向こうや視界の外に標的が潜んでいても、わずかな音で察知することができる。

ソニーが発売するパソコンゲーム向けモニターとヘッドセット=29日、東京都品川区(宇野貴文撮影)
ソニーが発売するパソコンゲーム向けモニターとヘッドセット=29日、東京都品川区(宇野貴文撮影)


ソニーの調査によると、PCゲーマーは国内に500万人。コロナ禍を契機に自宅での楽しい過ごし方が求められるなか、今後も増加が見込まれる。令和5年度には、ゲーム向けモニターの市場はコロナ禍前の約6・5倍に、ヘッドセットは約2・5倍に成長すると予測される。

ソニーマーケティングのモバイルエンタテインメントプロダクツビジネス部統括部長の麥谷(むぎたに)周一氏は「幅広いビジネスチャンスがある。アンテナを高くして市場を俯瞰(ふかん)していきたい」としている。(宇野貴文)


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