イチから解説 2022参院選

比例特定枠 個人の得票数関係なく、優先当選

参院選の比例代表は候補者の得票順に当選する「非拘束名簿式」が原則だが、例外として令和元年の前回参院選から導入されたのが「特定枠」だ。政党があらかじめ順位を決め、候補者の得票数にかかわらず特定の候補を上位で扱う。各党は優先して当選させたい候補を特定枠として指定できる。

背景にあるのが「一票の格差」是正に向けて導入された合区の存在だ。改選数1の「鳥取・島根」「徳島・高知」では、政党の公認を受けて選挙区から出馬することができない県の候補者もいる。自民党は特定枠をこうした候補者の救済策と位置付け、創設を主導した。

前回は自民とれいわ新選組などから出馬した計5人が利用し、4人が当選した。今回は計11人が特定枠候補者となった。このうち政治団体「ごぼうの党」は比例に擁立した11人のうち8人を指定している。

特定枠の候補者は選挙事務所の開設やビラの配布、ポスターの掲示などが認められず、選挙の「7つ道具」も手渡されないなど、選挙運動が大きく制限される。ただ有権者に分かりにくく、選挙制度を複雑にしているとして、廃止を求める声も出ている。

会員限定記事会員サービス詳細