米政府は28日、動物由来のウイルス感染症「サル痘」の拡大を抑えるために、発症予防ワクチンの接種対象を広げると発表した。これまでは患者との接触が確認された人に限っていたが、今後は患者が相次ぐ地域で複数の相手と性交渉するなど、接触が推定される人も含める。
食品医薬品局(FDA)が承認した副作用の少ないワクチンを活用。国家備蓄の5万6千回分を感染拡大中の地域から優先的に配布するとともに調達も進め、年内に160万回分を使用可能にする。検査能力の向上も図っている。
国内の患者は28日現在、西部カリフォルニア州や東部ニューヨーク州などを中心に300人以上が確認され、増加が続いている。(共同)