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エール

時には「ひとカラ」 発達障害の子育て自分の時間を

手掛けた絵が東京都の作品展で入選して喜ぶ高校生の頃の息子(左)とともに(国沢さん提供)
手掛けた絵が東京都の作品展で入選して喜ぶ高校生の頃の息子(左)とともに(国沢さん提供)

「こういう時間は、自分にとって大切だ」と、感じたひとときはありますか。私は以前、ひとりで美術館に行ったときに、そんな思いを抱きました。招待券をいただき、「ちょっと行ってみるか」とフラリと寄った東京国立近代美術館で、「なんて心地よい感覚なんだろう」という発見をしたのです。

静けさに包まれた館内では、皆さん思い思いのペースでのんびりと作品を楽しんでいます。私も、気になる絵があれば解説文を読みながらじっくりと鑑賞し、「なぜこの絵が好きなのかしら」と、ふだん深掘りしない自分の気持ちに問いかけてみたりしました。

こうしたひとときは、残念ながら自閉症の息子と一緒ではなかなか持てません。今21歳の息子が10歳くらいの頃、よく美術館に連れて行きました。当時の息子は絵を描くのが好きで、賞をいただいたり、まわりの皆さんからも褒められたりすることが多かったのです。そうなると親って、がぜん張り切ってしまいますよね。「それならば一流の絵をたくさん見せてあげよう」と考えたのです。

ところが息子はまったく興味を示しません。親の期待がギラギラふくらむと、本人は引いてしまう。今の私はそのことをよく分かっていますが、息子が小学生くらいのときは、自分の思いや願いからつい期待をかけ、空回りしてしまうことがありました。

息子を連れて行った美術館では、私は作品にまったく集中できませんでした。目の端で常に息子の様子を確認して、息子が声を出したり走ったりしていづらそうになったら、「大丈夫だよ」と言って、会場を出る体勢をとっていたからです。そんな過去があったので、ぽっかり空いた時間にひとりで美術館に行ったとき、「こんなに自由に自分の感じるまま、この場にいられるんだ」と、満たされた気持ちになったのです。

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