アフガニスタンで約1100人が死亡した地震は29日で発生から1週間。隣国を中心に救援物資が届き、イスラム主義組織タリバン暫定政権や国連が被災地への輸送を急ぐが、長年の戦闘で道路が損壊しており難航している。搬送中に亡くなったけが人もおり、暫定政権は国際社会にインフラ再建のための支援を求めている。
暫定政権によると、被害の大きかった東部のパクティカ州とホスト州には舗装された幹線道路があるが、被災村落に入る道路はほとんどが未舗装という。砲撃で陥没したままの道路もある。円滑な物資輸送は難しく、被災地では医薬品などが不足している。
支援団体は、地元民放トロテレビの取材に「30分ほどで行けるような場所に、道がでこぼこなため2時間半もかかった」と説明。パクティカ州の住民は「悪路のため、搬送途中で亡くなった負傷者も多い」と明かした。(共同)