里見女流四冠、女性初の棋士目指し編入試験受験へ

棋王戦予選決勝に勝利し、棋士編入試験の受験資格を得た里見香奈女流四冠(左)=5月27日午後、大阪市福島区
棋王戦予選決勝に勝利し、棋士編入試験の受験資格を得た里見香奈女流四冠(左)=5月27日午後、大阪市福島区

日本将棋連盟は28日、女性で初めて棋士編入試験の受験資格を得ていた里見香奈女流四冠(30)=女流王座・女流王位・女流王将・倉敷藤花=が、受験を申請したと発表した。8月から始まる棋士編入試験は棋士5人と対戦。3勝すれば合格し、女性初の棋士が誕生する。

受理は24日付。里見女流四冠は同連盟を通じ「全力を尽くしますので、静かに見守っていただけると幸いです。よろしくお願い申し上げます」とコメントした。

将棋のプロは棋士と女流棋士がおり、制度が異なる。棋士になるには養成機関の奨励会を卒業するか編入試験合格が条件で、これまでに女性の棋士は誕生していない。

里見女流四冠は5月、男性棋士が参加する公式戦で、直近の成績を10勝4敗とし、編入試験の受験資格を満たしていた。島根県出身で女流タイトルは最多の48期。終盤の鋭さから「出雲のイナズマ」と呼ばれる。かつて奨励会に在籍し、三段まで昇段したが、26歳の年齢制限のため平成30年に退会した。

現行制度の受験者は今泉健司五段(48)、折田翔吾四段(32)に続いて3人目で、過去2人はいずれも合格している。試験は新人の棋士5人と対戦、3勝すれば棋士となる。合格後は女流棋戦にも継続して出場ができる。


会員限定記事会員サービス詳細