気象庁は28日、近畿、北陸、中国、四国、九州北部で梅雨明けしたとみられると発表した。いずれも梅雨明けは統計がある昭和26年以降最も早く、6月中の梅雨明けは初めて。西日本では全域で梅雨明けとなった。連日猛暑が続いており、気象庁は熱中症予防の行動を早めに取るよう呼びかけている。
同庁によると、今年は5地方とも梅雨入りが遅れていた。近畿地方では8日遅れで、梅雨の期間は14日間と最も短くなった。他の地方は北陸14日間(過去の最短は11日間)▽中国14日間(同22日間)▽四国15日間(同20日間)▽九州北部17日間(同23日間)-で北陸をのぞき、いずれも最短だった。
梅雨明けがこれほど早くなったのは、上空を流れる偏西風が日本付近で北に大きく蛇行したためで、日本の南の太平洋高気圧が平年よりも本州付近に強く張り出し、梅雨前線も北上したという。
28日も各地で気温が大きく上がっており、近畿各地では午前9時時点で京都、和歌山、彦根などで30度を超えた。