USB紛失問題、損賠請求も視野に 尼崎市

尼崎市役所
尼崎市役所

兵庫県尼崎市の全市民約46万人の個人情報が入ったUSBメモリーが一時紛失した問題で、市から業務委託された情報サービス会社「BIPROGY(ビプロジー)」が協力会社に業務の一部を再委託する際、必要な市の許可を得ていなかったことが27日、分かった。市は再委託を「把握していなかった」として経緯を確認するとともに、ビ社に対する損害賠償請求も視野に対応を検討する。

また、ビ社は26日、これまでの記者会見で「協力会社のアイフロントの社員」がメモリーを紛失したとしてきた説明について、「協力会社の委託先の社員」だったと訂正した。担当者は取材に「会見で誤解を与えてしまい、申し訳ない」とコメントした。

ビ社や尼崎市などによると、ビ社は市から新型コロナウイルス対策の臨時特別給付金支給事務に関する業務の委託を受け、ア社に業務を再委託。23日と24日の会見では、ア社の社員が紛失したと説明したが、実際はア社が業務を委託した先の社員だったという。ただ、ア社が委託した企業名について、ビ社は「個人の特定につながる可能性があり(公表は)控える」としている。

この社員は21日、大阪府吹田市のコールセンターでデータ移管作業後、ビ社の社員らと飲酒。帰宅途中に泥酔して路上で寝るなどし、目覚めた22日未明にメモリー入りのかばんがないのに気付いた。メモリーは24日に発見。記録は紛失前と同じままで、パスワードもかけられており、暗号化処理されたデータの状態が変更された形跡はないという。

会員限定記事会員サービス詳細