偽版画制作の男に懲役2年求刑、検察「不可欠の役割」

奈良県大和郡山市内にある北畑雅史被告の工房
奈良県大和郡山市内にある北畑雅史被告の工房

著名画家の偽版画を制作したとして、著作権法違反の罪に問われた版画工房経営者、北畑(きたばた)雅史被告(68)の初公判が27日、東京地裁(小林謙介裁判長)で開かれ、被告は起訴内容をおおむね認めた。検察側は懲役2年、罰金100万円を求刑。弁護側は、被告は元画商の男(54)=同法違反罪で有罪判決=に従属的な立場だったとして罰金刑が相当と述べ、即日結審した。判決は8月5日。

被告人質問で、北畑被告は、元画商から複製の依頼が相次いだことに疑念を抱きながらも「著作権の許諾がとれているか、確認はしなかった」と説明。版画の仕事が好きで「続けられるのであればいいと思った」と述べた。

検察側は「犯行に不可欠の役割を担い、責任の重さは元画商と同等だ」と指摘。これに対し弁護側は、元画商と、職人である北畑被告の間には圧倒的な上下関係があり「(元画商に対し)著作権の確認はできなかった」などと訴えた。

起訴状などによると、元画商と共謀し平成29年1月~30年12月、著作権者の許諾を得ずに東山魁夷(かいい)さんの「白馬の森」など5作品の版画7枚を複製し、著作権を侵害したとされる。

会員限定記事会員サービス詳細