ウクライナ 東部最終拠点で攻防 露側「5方向から前進」

16日、ウクライナ東部ルガンスク州リシチャンスクで、ロシアによる攻撃後にがれきの下から遺体を収容する救助隊員ら(AP=共同)
16日、ウクライナ東部ルガンスク州リシチャンスクで、ロシアによる攻撃後にがれきの下から遺体を収容する救助隊員ら(AP=共同)

ロシアによるウクライナ侵攻は26日、東部ルガンスク州内のウクライナ軍の最終拠点、リシチャンスクをめぐる攻防が続いた。同州の中心都市セベロドネツクを制圧した露軍は、リシチャンスクも陥落させれば、事実上、同州全域を制圧する形となる。東部ドンバス地域(ルガンスク、ドネツク両州)全域の掌握を主目標とする露軍は、ルガンスク州の制圧後、残るドネツク州に戦力を集中投入する戦略だとみられている。

タス通信によると、露軍と実質的に一体の親露派武装勢力「ルガンスク人民共和国」(LNR、自称)の関係者は26日、「LNRと露軍の合同部隊がリシチャンスク中心部に向かって5方向から前進している」と述べた。LNR幹部のキセリョフ氏は同日、市内や周辺には1万2千人規模のウクライナ軍部隊に加え、米英仏3カ国やポーランドなどの「雇い兵」が120人以上いると指摘した。

ウクライナ軍参謀本部は26日、露軍がリシチャンスクを南方から包囲しようとしていると発表した。ドネツク州では、同州の要衝スラビャンスクに向かって前進を図った露軍を複数の地点で撃退したとしている。

ウクライナメディアによると、首都キーウ(キエフ)のクリチコ市長は26日、同日朝の市街地への露軍のミサイル攻撃で市民1人が死亡、子供を含む6人が負傷したと発表した。ウクライナ軍は、攻撃はカスピ海から発射された長距離巡航ミサイル「X101」によるものだとした。

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