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G7サミットが開幕 金禁輸で対露追加制裁目指す

ドイツ南部エルマウで開幕したG7サミットに出席した各国首脳ら=26日(DPA提供・AP=共同)
ドイツ南部エルマウで開幕したG7サミットに出席した各国首脳ら=26日(DPA提供・AP=共同)

【エルマウ(ドイツ南部)=三井美奈】先進7カ国首脳会議(G7サミット)が26日、ドイツ南部のエルマウで3日間の日程で開幕した。ロシアのウクライナ侵攻が5カ月目に突入し、G7が新たなウクライナ支援で結束できるかどうかが焦点。英政府によると、日米英、カナダの4カ国はロシアからの金輸入を禁止する方針を確認しG7による共同歩調を目指す。

ウクライナでは26日、サミット開幕を前に首都キーウ(キエフ)が露軍のミサイル攻撃を受け、クレバ外相は「G7は対露制裁を強めるべき」と訴えた。エルマウはキーウから約1400キロの距離にあり、サミットは緊迫の中で始まった。

バイデン米大統領は「G7でロシアからの金輸入の禁止を発表する。ロシアに数百億ドルをもたらす主要な輸出源だ」とツイッターで発信した。ロシアは中国、オーストラリアと並ぶ金産出国。世界産出量の1割近くを占めており、禁輸にはロシアの戦費収入源を断つ狙いがある。米政府高官は、サミットでは28日の議題になると語った。

ロシアは、米英と欧州連合(EU)との分断工作に動く。欧州向けのガス供給を徐々に削減し、EUを揺さぶっている。

G7の議長国ドイツはガス供給不足が深刻化しており、ショルツ独首相は「ガスや石油供給の価格が上がっている。国際的協調が必要だ」と述べた。EUは6月初めには、条件付きで露産石油の禁輸を発動したが、23、24日の首脳会議では追加制裁の協議を見送った。EUは石油輸入の4割をロシアに依存してきた。

ウクライナ侵攻の長期化で「制裁疲れ」も浮き彫りになっており、サミットは26日の協議で世界経済について話し合う。この日は、途上国へのインフラ投資も議題となる。中国の巨大経済圏構想「一帯一路」に対抗し、気候変動対策やデジタル技術で、民主主義圏による投資支援の枠組み作りを目指す。中国をめぐり昨年、英国で行われたG7サミットで「世界経済の透明性と公平さを損なうような慣行」に対し結束して取り組む方針を確認している。

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