伏兵熊谷が十一回にサヨナラ打 阪神が中日に3連勝

【阪神-中日】延長十一回、サヨナラ打を放ち、一塁を回る阪神の熊谷=6月26日、甲子園(安部光翁撮影)
【阪神-中日】延長十一回、サヨナラ打を放ち、一塁を回る阪神の熊谷=6月26日、甲子園(安部光翁撮影)

伏兵のサヨナラ打で阪神が26日、中日に3連勝した。延長十一回2死二、三塁、代走で途中出場していた熊谷が右中間に運んで勝負を決めた。6-5での勝利に導き、初めて甲子園のお立ち台に立った26歳は「めったに経験できないこと。最高でした」とベンチ裏に引き揚げても興奮冷めやらなかった。

延長十一回、目の前で大山が申告敬遠され、打席に入った。十回には先頭で一飛に倒れていたが「前の打席で簡単に打ち上げていたので。何とかランナーをかえそうと無我夢中でした」と高めの150キロをはじき返した。5月4日のヤクルト戦以来となる安打は値千金の一打となり「打席に入ることは少ないけど、アピールしないとレギュラーにはたどり着けない」と力を込めた。

矢野監督も「脇役になっている敬宥(たかひろ、熊谷)が打ってくれるのはうれしいですね」と目を細めた。6月は甲子園で10勝1敗。主力だけでなく脇役も活躍する虎が、さらに勢いを増しそうだ。(大石豊佳)

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