坂井、男子100メートルで世界切符つかむ

男子100メートル予選で10秒02をマークして世界選手権の参加標準記録を突破し、喜ぶ坂井隆一郎=ヤマタスポーツパーク陸上競技場
男子100メートル予選で10秒02をマークして世界選手権の参加標準記録を突破し、喜ぶ坂井隆一郎=ヤマタスポーツパーク陸上競技場

陸上の布勢スプリント最終日は、男子100メートル予選で坂井隆一郎(大阪ガス)が日本歴代7位の10秒02をマークし、7月の世界選手権の代表入りを決めた。

電光掲示板に記録が表示されると、満面の笑みを浮かべた。男子100メートルの坂井は、予選で10秒02の自己記録を打ち立てた。日本歴代でも7位タイの好記録。世界選手権の参加標準記録を突破して代表入りを決め「突破できて本当によかった。世界の舞台を個人で経験できるので、大きい」と喜びを爆発させた。

今月の日本選手権で2位に入り、世界切符にはタイムが必要だった。昨年、山縣亮太(セイコー)が9秒95の日本記録を出した舞台。追い風1・1メートルの好条件も味方につけ、「風さえ吹いてくれれば出ると思った」と予選から10秒05切りを狙い、やり遂げた。決勝は棄権。世界選手権に照準を合わせた。

社会人3年目の24歳。日本選手権で自己ベストとなる10秒10を出すなど、今季の充実ぶりは著しい。要因の一つが、冬場に筋力トレーニングの頻度を増やしたこと。昨夏の東京五輪で海外勢の強靭な肉体に目を引かれ、筋力アップの必要性を思い知らされた。昨季に比べ、体重は3キロ増えて64キロに。筋力がついたことで腕や足を動かし続けることができ、「後半、上半身で持っていけるようになり、減速しにくくなった」と手応えを感じている。

1、2年先と考えていた9秒台も視界に入る。「今日走って、今年か遅くても来年くらいには狙っていけるのではないか」。最高の舞台となるのが世界選手権だ。「9秒台を狙って、準決勝、決勝となるべく多く走れるように頑張る」。破竹の勢いで24歳が大舞台に挑む。(小川寛太)

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