伝統野菜「鳥飼ナス」味わって 大阪・摂津の支援学校生が収穫

たわわに実った「鳥飼ナス」を収穫する生徒=大阪府摂津市
たわわに実った「鳥飼ナス」を収穫する生徒=大阪府摂津市

大阪府摂津市の府立とりかい高等支援学校の2年生が、〝幻のナス〟と呼ばれる大阪の希少な伝統野菜「鳥飼ナス」の栽培に取り組んでいる。収穫シーズンを迎え、校内の農園ではみずみずしいナスがたわわに実り、生徒たちが1個ずつハサミでヘタを切って収穫。「鳥飼ナスを多くの人に味わってほしい」と頑張っている。

鳥飼ナスは、ソフトボール大の丸ナスで独特の甘みがある。最盛期の大正~昭和初期、旧鳥飼村全域で栽培されていたが、他のナスに比べて栽培に多くの水が必要で手間もかかるため、栽培農家が減少。昭和40年代以降は市場に出回ることも少なくなったという。

ソフトボール大の「鳥飼ナス」
ソフトボール大の「鳥飼ナス」

同校では土と触れ合いながら農作物を作る喜びを実感してもらおうと、平成25年頃から「食とみどり科」の授業に取り入れている。育てるのが難しい品種で、当初は失敗することも多かったが、自動散水システムを設置するなど、栽培方法を変えてからはよく育つようになった。

今年は4月下旬に苗約170株を植え付け、生徒14人が「除草」「収穫」「出荷」と3班に分かれて作業。無農薬なので葉に虫がつきやすく、全員で丁寧に取り除くなど丹精込めて世話をした。その甲斐あって、7月末までに約千個の収穫を見込んでいる。

今年は色つやが良く、やや下ぶくれ。キズや大きさなどで選別し、袋詰めにして出荷している。昨年は高槻阪急(高槻市)で400個以上を販売したが早々に売り切れる人気で、今年は千里阪急(豊中市)でも売っている。

7月には生徒たちが売り場に立って接客するといい、収穫班リーダーの時元胡桃さん(16)は「除草作業など大変だったが、たくさん収穫できてうれしい。鳥飼ナスを知ってほしい」と話している。

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