浪速風

「ジャパン・ドリーム」を

フィンランドのサンナ・マリン首相は2019年12月、世界最年少の34歳で首相になった。首都ヘルシンキで生まれたが、両親は幼い頃に離婚。同性のパートナーと一緒になった母のもとで育った。経済的に豊かではなく、高校卒業後はすぐに大学進学せず、店のレジ係として働いたり、失業手当を受けて生活したりした経験をもつ

▶22日に公示された参院選には545人が立候補し、27年ぶりに500人を上回った。8割が新人で、女性比率は初めて3割を超えた。わが国で現行憲法施行後に選出された首相は全員が衆院議員だが、レジ係の経験がある方はいるだろうか

▶マリン首相は自身のキャリアについて、「店のレジ係でも首相になれるフィンランドを誇りに思う」と公言している。年齢や性別、育った環境に関係なく、やりたいことを実現でき、評価される自国を語る姿は力強い。わが国にも、そんな「ジャパン・ドリーム」をかなえる政治を期待したい。

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