米各地で中絶擁護派の抗議デモ 反対派は歓声

米ニューヨークで行われた抗議デモの参加者=24日(AP=共同)
米ニューヨークで行われた抗議デモの参加者=24日(AP=共同)

【ワシントン=渡辺浩生】米連邦最高裁が人工中絶の権利を認めた約50年前の判決を覆したことを受けて24日、最高裁のある首都ワシントンをはじめ米各地で中絶擁護派の抗議デモが相次いだ。これに対し、悲願だった〝中絶禁止〟の最高裁判断に歓声を上げる中絶反対派も目立ち、分断のさらなる深まりを表していた。

ワシントン、ニューヨーク、シカゴ、ロサンゼルスなど全米の大都市で、女性の権利を主張する団体によるデモ行進が広がった。

一方、警備用フェンスが設置された連邦最高裁前では、「胎児の生命を守れ」と中絶禁止を訴えてきた活動家の男女が「ロー対ウェード」判決の無効化に抱き合って喜びを表していた。「私たちは今、ポスト『ロー』の米国にいる」との声も上がった。

中絶の権利維持を望む女性らは米メディアに「彼ら(中絶反対派)はこの判断の重大性を理解していない」「次に何が来るのか、考えると怖い」と語った。

隣のバージニア州ではこの日の判断を受け、共和党のヤンキン知事が妊娠15週より後の中絶を禁止する州法を議会に求めると表明。連邦政府の男性職員は「判断が起こした激震は想像した以上に大きい」と語った。

米最高裁「中絶は合憲」覆す 50年前の判決無効化

 

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