福井大教授の論文撤回 出版社、査読不正認定

福井大の松岡キャンパス=14日、福井県永平寺町
福井大の松岡キャンパス=14日、福井県永平寺町

福井大の60代女性教授が、国際学術誌に投稿した自分の論文の「査読」に関わったとされる問題で、オランダの学術出版大手エルゼビアは「著者と査読者との間に不適切なやりとりがあった」と不正を認定し、この教授の論文を撤回したと発表した。

論文は、福井大「子どものこころの発達研究センター」の友田明美教授らが令和2年7月に投稿し、同10月、エルゼビアが発行する国際専門誌「サイコニューロエンドクリノロジー」に掲載された。子育て中の母親の脳に関する内容だった。

エルゼビアはホームページ上で撤回の理由について、著者の推薦で選ばれた査読者と、著者が不適切なやりとりをしたと指摘した。どのようなやりとりをしたかは明らかにしていない。その上で「信頼できない査読者による肯定的な助言により論文が受理された」と説明。「査読制度の原則や出版倫理基準に明らかに違反している。この偽装を見抜けなかったことをおわびする」とした。

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