親露派幹部「1週間半でルガンスク州制圧」

23日、ウクライナ東部ルガンスク州セベロドネツクで、破壊された建物脇を歩く地元の男性(タス=共同)
23日、ウクライナ東部ルガンスク州セベロドネツクで、破壊された建物脇を歩く地元の男性(タス=共同)

ロシアによるウクライナ侵攻で、露軍と実質的に一体の親露派武装勢力「ルガンスク人民共和国」(LNR、自称)幹部は24日、東部ルガンスク州内のウクライナ側の最終拠点の一つ、リシチャンスクの制圧が「1週間から1週間半で完了する」との見通しを示した。タス通信が伝えた。同市を陥落させた場合、露軍側は事実上、ルガンスク州全域を制圧する形となる。

タスによると、LNR幹部のキセリョフ氏は24日、リシチャンスク周辺の集落の制圧が完了し、その過程で600人近くのウクライナ兵を投降させたと主張。同市には約4500人のウクライナ軍部隊がいるとした。キセリョフ氏はまた、ウクライナ軍が同市に増援部隊を派遣しようとしているとの情報があるとも述べた。

露国防省は24日、リシチャンスクの南方で包囲が完了したと主張した。

ルガンスク州のガイダイ知事は24日、ドネツ川を挟んだリシチャンスクの対岸の都市、セベロドネツクを防衛してきたウクライナ軍部隊に撤退命令が出たと発表。ただ、同市にはなお同国軍部隊が残存しているとみられ、ウクライナ国防省や露国防省、LNRのいずれもセベロドネツクでの戦闘終結を宣言していない。

東部ドンバス地域(ルガンスク、ドネツク両州)全域の制圧を主目標とする露軍は、セベロドネツクとリシチャンスクを制圧し、ルガンスク州を完全に掌握した後、攻防が続くドネツク州に戦力を差し向ける戦略だとみられている。

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