東部要衝近くでロシア軍撃退　激戦続く、南部攻撃も

ウクライナ軍は２３日、東部ルガンスク州の激戦地セベロドネツクと川を隔てたリシチャンスクの南郊で、ロシア軍を撃退したと明らかにした。周辺集落にはロシア軍の戦車や迫撃砲による攻撃があり、激しい戦闘が続いた。

南部の前線となっているミコライウ州には、ロシアが制圧したとするヘルソン州から巡航ミサイル３発が撃ち込まれ、工業施設や社会インフラが破壊された。市民１人が負傷したという。

ルガンスク州のガイダイ知事は２３日、セベロドネツクでウクライナ側が抵抗拠点としているアゾト化学工場に取り残された民間人について、ロシア軍が自国支配地域側にしか避難を許していないと指摘。ロシアが制圧した地域ではウクライナ軍関係者の選別をしていると非難した。

東部ドネツク州のキリレンコ知事は２３日、ロシアの攻撃で市民６人が死亡したと明らかにした。（共同）