東部で激戦続く ウクライナ「露の戦争犯罪1万9000件」

ウクライナに侵攻したロシア軍は23日、東部ルガンスク州やハリコフ州など各地で攻勢を続けた。ウクライナのベネディクトワ検事総長は同日、「1万9000件近くのロシアの戦争犯罪が確認されている」と明らかにし、国際刑事裁判所などと協力して関係者の訴追を目指すとした。同氏によると、容疑者数は現時点で露政府や軍の関係者ら623人に上る。ウクライナメディアが伝えた。

ウクライナ軍参謀本部は同日、ルガンスク州の中心都市セベロドネツク市内で激戦が続いていると発表。ドネツ川を挟んだ対岸の都市リシチャンスク方面では、露軍が同市南西約10キロの集落から前進を図ったが、撃退したとした。露軍は予備の部隊を投入しているという。

ハリコフ州当局は23日、同州内への露軍の砲撃で民間人2人が死亡し、子供を含む複数の負傷者が出たと発表した。露軍は一時、同州内で後退したが、最近は再び砲撃を激化させ、部隊の前進も試みている。同州ではここ数日で民間人死者が計約10人に上っている。

南部ザポロジエ州当局も23日、露軍の砲撃を受けたと発表、被害状況を調べているとした。

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