習氏の側近・王氏が公安相に 治安部門を全面掌握

中国の国旗(ロイター)
中国の国旗(ロイター)

【北京=三塚聖平】中国の全国人民代表大会(全人代)常務委員会は24日、公安相に王小洪(おう・しょうこう)氏を起用する人事を決めたと発表した。王氏は、習近平国家主席の福建省勤務時代からの側近として信頼を置かれており、今秋に開かれる共産党大会に向けて習氏が党内外ににらみをきかせるための人事とみられる。

王氏は昨年11月に公安省内の党組織のトップに任命されていた。今回、閣僚ポストにも就くことで、公安部門を全面的に掌握することになる。

王氏は、習氏が福建省福州市党委書記を務めていた1990年代に、同市公安局副局長などとして仕えた。習指導部発足後には、首都の治安トップである北京市公安局長に起用され、2016年から公安次官を務めていた。

公安・司法部門をめぐっては20年以降、孫力軍(そん・りきぐん)元公安次官や傅政華(ふ・せいか)前司法相ら有力幹部の摘発が続いている。同部門は、党・政府高官の個人情報を握っており、絶大な権力を持つ。

習氏は、敵対する政治勢力の幹部を反腐敗キャンペーンで失脚させるなどして党内基盤を固めているが、自身の総書記3期目入りを目指す党大会に向けてわずかなリスクも排除しようと、公安・司法部門の統制を強化していると指摘されている。

会員限定記事会員サービス詳細