明石元二郎のドキュメンタリー映画完成 7月3日に上映会

明石元二郎役を演じる穂高ゆうさん
明石元二郎役を演じる穂高ゆうさん

日露戦争期に対露諜報・謀略活動に奔走、日本統治下の台湾で第7代総督として日台友好の礎を築いたとされる明石元二郎(1864~1919)の生涯などに迫るドキュメンタリー映画「我、死して護国の鬼とならん」が完成した。明石の顕彰碑が出身地の福岡に建立された事業の一環で、「郷土の偉人を広く紹介したい」と制作。森田拡貴監督は「ウクライナ危機が世界を震撼(しんかん)させる今、日露戦争でロシアが戦争を持続できないよう工作した明石の功績と、台湾を救うために尽くした明石家3代の史実にふれてほしい」としている。

明石は、明治37~38年の日露戦争の前から欧州でロシア革命を扇動し、帝政ロシアを裏側から揺さぶって不安定化させ、この明石工作は、日本勝利の三大要因の一つとされた。晩年の大正7年には日本統治下の台湾総督に就任して台湾近代化のための基幹インフラ整備事業を企画立案。これが現地の電力や鉄道、道路などの整備につながったとされる。

翌8年に急逝したが「余は死して護国の鬼となり、台民の鎮護足らざるべからず」と遺言。日本統治時代の台湾総督で唯一、台湾に埋葬されることを望んだ人物で、そのことに感激した台湾の人たちが墓などを建立。今も台湾で多くの人たちの感謝と尊敬を受けるなど日台友好の礎を築いたとされる。

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