中国でコロナ対策アプリ不正操作 河南省幹部処分

コロナ対策アプリ不正操作で中国・河南省幹部が処分された(ロイター)
コロナ対策アプリ不正操作で中国・河南省幹部が処分された(ロイター)

【北京=三塚聖平】中国河南省にある地元金融機関で預金が引き出せなくなり預金者らが抗議活動をしている問題で、地元当局者が抗議に加わっている預金者らの新型コロナウイルスの感染対策アプリ「健康コード」を不正に操作して預金者らを外出禁止にしようとしていたことが23日までに明らかになった。地元当局の幹部らが処分されたが、同アプリは中国政府の防疫対策の主要な柱であるため波紋を呼んでいる。

河南省では今春以降、複数の「村鎮銀行」と呼ばれる地域金融機関で預金が引き出せなくなる問題が発生。抗議活動に関わる多くの預金者の健康コードが、隔離措置などが求められる「赤」の表示に変化する事態が起きており、当局の不正行為が疑われていた。

河南省の省都・鄭州市の監察部門は22日、1300人余りの預金者の健康コードが不正に操作されたことが調査で判明したと発表。抗議活動を妨害することが目的だったとみられ、関与した地元政府幹部ら5人を処分した。

健康コードは、PCR検査の結果や感染拡大地域への滞在歴などから利用者の感染リスクを緑、黄、赤の3段階で表示するスマホのアプリ。コロナ禍の中国で生活インフラとなっており、防疫目的から逸脱した運用が行われていたことに批判が広がっている。

地元当局も「健康コードの厳粛性を深刻に損ない、社会に良くない影響を引き起こした」と非難した。早期処分により、問題がこれ以上大きくなることを避ける思惑もあるとみられる。

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