兵庫県尼崎市の委託業者が全市民約46万人の個人情報が入ったUSBメモリーを紛失した問題で、フリーマーケットアプリ「メルカリ」に「尼崎のUSBメモリ」と称した商品が一時出品されていたことが23日、分かった。紛失問題に乗じたいたずらの可能性がある。該当ページはすでに削除されている。
価格は45万2600円(税込み、送料込み)で、商品情報として発送元の地域は「兵庫県」とされていた。
「パスワードをかけたまま忘れてしまい、中身を開くことができないのでお譲りします」との商品コメントのほか、フランス語で「このページの内容は架空のものです」という記載もあった。
紛失したUSBメモリーには市民の氏名や住所、生年月日などのほか、生活保護受給世帯や児童手当受給世帯の口座情報などが含まれていた。市は23日時点で情報漏洩(ろうえい)は確認されていないとしている。