今年11月に大名跡「市川團十郎」の十三代目を襲名する歌舞伎俳優、市川海老蔵(44)が23日、東京都内で記者会見し、7月の東京・歌舞伎座公演で、長女の市川ぼたん(10)、長男の堀越勸玄=かんげん=(9)と、歌舞伎座で初の親子3人共演を果たす喜びを語った。
海老蔵は7月4日、歌舞伎座で開幕する「七月大歌舞伎」の第3部、成田屋(海老蔵の屋号)の家の芸である新歌舞伎十八番の舞踊劇「雪月花三景」に、ぼたん、勸玄とともに親子3人で出演する。海老蔵は仲国を演じ、ぼたんらは蝶の精を踊る。
会見で海老蔵は「やっぱり歌舞伎座という、歌舞伎俳優としてみれば特別な場所で、麗禾(れいか=ぼたんの本名)も含めて3人、1カ月の公演ができるっていうのはわが家としても初めてで嬉しい」と喜びを語った。会見前日の6月22日は、2017年に亡くなった妻、小林麻央さんの命日で、家族で墓参し、公演報告も行ったという。
11月に市川新之助を襲名する勸玄は、「堀越勸玄として舞台に出るのは7月が最後ですので、ぜひみなさん、見に来てください」と挨拶。声優デビューを果たすなど、活躍の場が広がっているぼたんも、「私は初めて歌舞伎座(の本公演)に出させて頂きます。蝶の精を一生懸命踊らさせて頂きます」としっかり意気込みを語った。(飯塚友子)
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公演は7月29日まで。問い合わせは0570・000・489。