吉野家が「親子丼」終了へ 4月発売、不適切発言で逆風も…惜しむ声続々

吉野家の親子丼=東京都千代田区の吉野家有楽町2丁目店
吉野家の親子丼=東京都千代田区の吉野家有楽町2丁目店

牛丼チェーン大手の吉野家が、4月に新発売した親子丼の販売を食材がなくなり次第終了すると明らかにした。22日に公式ツイッターで報告した。4月に開かれた早稲田大主催の社会人向け講座で、当時の常務が不適切な発言をしたことが原因で発表会が中止となり、派手なPR活動も自粛するなど逆風が吹くなか、350万食を売ったという。ネット上では販売終了を惜しんだり、レギュラー商品化を望んだりする声が続出。「なくなるなくなる詐欺」かと、いぶかしむ声も出るなど反響を呼んでいる。

「また会える日を」復活におわせ

吉野家は22日にツイッターへの投稿で、「親子丼、まもなく販売終了のご案内」と題して、「親子丼は販売開始以降、350万食ご愛顧いただきました。誠にありがとうございます!!」と感謝し、「食材がなくなり次第、販売を終了します」と報告した。一方で「親子丼とまた会える日をお楽しみに…」とし、復活もにおわせた。

親子丼は、平成24年に販売していた商品を10年の開発期間をかけて復活させた力作として話題となった。

吉野家は公式サイトで「とろりなめらかな玉子、ぷりっとした鶏肉、シャキっとした玉ねぎ、それぞれの食感を楽しめる吉野家特製たれをたっぷりと使った一品」と紹介。価格は並盛437円、大盛624円だ。

発売直前に「シャブ漬け」発言

発売日の4月19日には発表会を予定していたが、3日前に開かれた早稲田大主催の社会人向け講座で、当時常務だった伊東正明氏が、若者を狙ったマーケティング戦略に関して「生娘がシャブ(薬物)漬けになるような企画」と発言したことが発覚した。

吉野家は「極めて不適切であり、人権・ジェンダー問題の観点からも到底許容できるものではない」と謝罪し、伊東氏を4月18日付で解任。親子丼発表会も中止する事態に追い込まれた。

「なくなるなくなる詐欺かも」

販売終了を知ったネットユーザーの間では「レギュラーじゃないんだ。レギュラーにして欲しい」「牛丼より美味かったのに…復活待ってます」といった声が相次いだ。不適切発言の「シャブ漬け」を揶揄して「親子丼漬けにされたんだよ?」との表現で惜しむ声もあった。

「なくなるなくなる詐欺かもしれないけど、気になったから近々食べに行こ」とする投稿も。いぶかしみつつ、食欲を掻き立てられた消費者もいるようだ。

吉野家は「今後、より良い形で販売できるよう社内検討をするため、商品の販売を一旦終了することになった」と説明。「再販概要・時期については検討の上、決定したらお知らせする」としている。



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