参院選「京都の陣」 民主系分裂で立民vs維新・国民

街頭で支持を訴える候補者ら。京都選挙区ではこれまでと構図が一変している=22日、京都市右京区(渡辺恭晃撮影)
街頭で支持を訴える候補者ら。京都選挙区ではこれまでと構図が一変している=22日、京都市右京区(渡辺恭晃撮影)

22日に公示を迎えた参院選。改選2議席を自民と旧民主系、共産のいずれかで分け合ってきた京都選挙区は今回、日本維新の会の参戦で様相が一変した。衆院京都2区選出の前原誠司代表代行の国民民主は〝兄弟分〟の立憲民主とたもとを分かち、維新候補を推薦。昨年の衆院選で勢いづいた難敵を前に、議席の継承を目指す自民、死守を誓う立民、奪取を狙う共産などが警戒を強めている。

「改革のマインドを持った人と日本を立て直したい」。22日、前原氏は維新新人の楠井祐子氏(54)と、京都市中心部の四条烏丸で声を張り上げた。

6年前の参院選公示日には、立民前幹事長の福山哲郎氏(60)の出陣式で「自民を負かし、1位で当選することが大目的」と激励した前原氏。今回は、立民と国民民主を支援する連合京都の呼び掛けに応じず、国民民主は楠井氏への推薦を決定した。4日に前原氏は京都市内で維新の松井一郎代表(大阪市長)らと肩を並べて「旧民主党で仲良くしていても、改革はできない」と訴えた。

京都選挙区では、自民が1議席を取り、残る1議席を野党が争う構図が定着していた。今回は自民のベテラン、二之湯智国家公安委員長が引退。5選を狙う福山氏に、二之湯氏の後継候補、吉井章氏(55)ら新人8人が挑む形となった。

各陣営が気をもむのは、昨秋の衆院選結果だ。府内の比例代表得票率で、維新は自民(29・15%)に続く23%を獲得し、立民(13・71%)と共産(13・18%)を引き離した。4月の府議補選では、大方の予想を覆し、維新候補が自民や立民、共産の候補を破って当選。参院選で維新は京都を「最、最、最重点区」(藤田文武幹事長)と位置づけ、真の全国政党への足掛かりとしたい考えだ。

京都は立民の泉健太代表のおひざ元。「立民の牙城を崩す」と公言してはばからない吉村氏は、公示日は終日、街頭演説に付き添い攻勢をかけた。

一方、守勢に立つ福山氏は出陣式で、「大阪に京都のことをとやかく言われる筋合いはない」と牽制(けんせい)。新型コロナウイルス関連死が大阪で多かったとして「知事や市長は大阪府・市民のためにしっかりと執務をしてほしい」と攻撃した。

福山氏は昨秋の衆院選での惨敗を受け、引責する形で幹事長を辞任。今回は旧民主での一本化に失敗し、試練の選挙となる。連合京都は早々に福山氏の推薦を決めたが、前原氏と近い傘下組織もあるだけに、陣営は警戒感を強める。

「保守票のみ込まれる」自民も懸念

安定して1議席を占めてきた自民にとっても今回は議席継承が課題。出陣式で吉井氏は「みなさんの声を自分の手で国に届けたい」と強調した。ただ、知名度の低さは否めず、公示前に岸田文雄首相らが京都入りし、テコ入れを図った。陣営は、自民との違いが分かりづらい維新の勢いに保守の浮動票がのみ込まれることを懸念しているという。

京都選挙区には他に共産の武山彩子氏(51)、いずれもNHK党の星野達也氏(33)、近江政彦氏(52)らも立候補している。

参院選2022 京都選挙区の候補者一覧

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