ロシアの侵攻により十分な稽古ができなくなり、練習場所の確保のために来日しているアマチュア相撲のウクライナ代表が18日、愛媛県西予市で稽古を公開した。県内の強豪選手を相手に激しいぶつかり合いを披露。「7月に米国で開かれる国際大会に向けて、充実した稽古ができている」と手応えを語った。
練習場所は、同市の野村町地区で江戸時代後期から続くとされる伝統行事「乙亥大相撲」が行われる土俵。約170人の観衆が注目する中、代表らは汗を流して熱のこもった取組をし、互いに助言し合った。男子重量級のオレクサンドル・ベレシウク選手は「歴史ある野村町での稽古は、モチベーションが上がる」と話した。
練習を見に来た地元の工藤泉美さん(58)は「苦しい状況にあるウクライナを応援しに来た。祖国に勇気を与えるような活躍をしてほしい」と期待を込めた。