ブロック塀倒壊で死亡の女児に黙禱、大阪北部地震4年

ブロック塀の倒壊現場近くの献花台で、黙とうをささげる大阪府高槻市の浜田剛史市長(右手前)ら=18日午前7時58分、大阪府高槻市の寿栄小学校前(永田直也撮影)
ブロック塀の倒壊現場近くの献花台で、黙とうをささげる大阪府高槻市の浜田剛史市長(右手前)ら=18日午前7時58分、大阪府高槻市の寿栄小学校前(永田直也撮影)

震度6弱を観測した大阪北部地震が発生してから18日で4年を迎えた。地震でブロック塀が倒壊し、登校中の小学4年の女児=当時(9)=が下敷きになって死亡した大阪府高槻市立寿栄(じゅえい)小では、浜田剛史市長や樽井弘三教育長、松山健次校長らが発生時刻の午前7時58分に合わせて黙禱(もくとう)した。

正門前には献花台が設置され、浜田市長をはじめ市関係者や、近隣住民らが花を供えた。浜田市長は「地震から4年が過ぎたが、この日を一日足りとも忘れていない」と話した。総延長約13・3キロにもおよぶ市立小中学校のブロック塀は、来年3月にも全て撤去される予定で、災害対策が順調に進んでいることを強調した。

市立寿栄小ではプール脇にあったブロック塀が通学路に倒れ、登校中の女児が犠牲になった。同小のブロック塀は現在、金属製フェンスに置き換えられている。浜田市長は「すべてのブロック塀を撤去する」と表明。令和10年度までに市内の公共施設から撤去する方針で、民間施設についても補助金を出して撤去を呼びかけている。

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