泉ピン子と内館牧子が毒舌対談 夏に朗読劇「すぐ死ぬんだから」開催

シャネルのスーツに身を包んで登壇した泉ピン子。「着飾って宝石をつけて死んでいきたい」
シャネルのスーツに身を包んで登壇した泉ピン子。「着飾って宝石をつけて死んでいきたい」

朗読劇「泉ピン子の『すぐ死ぬんだから』」が今夏に開催されるのを前に、東京都内でトークショーが今月開かれ、女優の泉ピン子(74)と原作者の内館牧子(73)が登壇した。「『人は中身だ』という人ほどろくでもない」「今回の舞台は、人間見た目に気を付けなければならない、というのがテーマ」などとパワフルな対談を繰り広げた。

作品は夫の死後に発覚した愛人と隠し子をめぐる人情喜劇で、8月4日からの「あうるすぽっと」(豊島区立舞台芸術交流センター)を皮切りに、全国で公演が行われる。泉も夫に愛人と隠し子が発覚した経験があり、「私のことを書いているんじゃないかと思った」と笑う。

内館は静岡県熱海市にある脚本家の橋田寿賀子(享年95)邸で、泉に初めて会ったときのことを「橋田さんのピン子さんを見る目が女優として信頼しているという目だった。その時、自分はまだ(弟子として、脚本家として)こういう目で見られてないな、と思った」と振り返った。

この日、泉はシャネルのスーツとハイヒール姿で登場。「人生は一度だから、着飾って宝石つけて死んでいきたい」と話すと、内館は「(年を取っておしゃれをしていると)若作りして、なんて言う人もいる。でも、人間は中身が大切という人ほど、手抜きをしている」とうなずいた。

最後に、共演する俳優の村田雄浩(62)も登壇。朗読劇では2人で多数の登場人物を演じ分けるため、村田が「落語みたいだと思ったが、泉さんはできている」と話すと、泉は「私は天才なのよ」と笑顔で応じた。

あうるすぽっとでの朗読劇は8月14日まで。その後、富山、福岡、熊本、鹿児島、大阪、愛知、神奈川で公演する。

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