人気アニメのキャラクターフィギュアに別のフィギュアの胴体などを取り付ける手法「魔改造」。日本のアニメや漫画が世界から高い評価を受け、一大産業に成長する一方で「偽物」や「盗作」が多発するようになり、損失額は盗作だけで1兆円を超える。国内だけでなく海外からも知的財産権が侵害され、取り締まる捜査当局といたちごっこが続く中、制作会社も対策を迫られている。
ずらりと数十体が並んだ人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のフィギュア。多くは登場人物の一人、「惣流・アスカ・ラングレー」だが、いずれも実物とは異なり性的な見た目を強調した物ばかりだ。
このフィギュアは、岡山県津山市の男(54)が魔改造を施し、オークションサイト「ヤフオク!」に出品。先月、京都府警はこれらのフィギュアを販売し著作権を侵害したとして、著作権法違反容疑で男を逮捕した。