損害80億円、勤務先の日立物流倉庫へ放火容疑の20歳男 別の倉庫火災にも関与

昨年11月に発生した日立物流西日本の倉庫火災=大阪市此花区
昨年11月に発生した日立物流西日本の倉庫火災=大阪市此花区

大阪市此花区の人工島・舞洲(まいしま)にある物流会社「日立物流西日本」の倉庫で昨年11月に起きた放火事件により、日立物流側に少なくとも約80億円の損害が生じていたことが14日、同社への取材で分かった。大阪府警は同日、現住建造物等放火の疑いで逮捕した元派遣社員の男(20)=事件当時(19)=について、同社が賃借する別の倉庫にも放火しようとしたとして同未遂容疑で追送検し、捜査を終えた。

府警によると、男はいずれの倉庫にも派遣社員として勤務。「先輩から毎日仕事について注意され、暴力も受けていた。全てなくなれば離れられると思い、ライターで放火した」と容疑を認めているという。府警は追送検容疑について、起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。

昨年11月29日に起きた舞洲の倉庫の放火では、延べ約5万3千平方メートルのうち約3万平方メートルが焼け、鎮火までに5日を要した。

日立物流によると、損害額は倉庫の解体・撤去費などで約73億円、保管商品の代替輸送費で約6億7千万円に上るという。

今年1月14日、今回の追送検容疑となった大阪市西淀川区の同社の倉庫でもぼやが発生。当時ここに派遣されていた男が先の舞洲の火災も含めて関与を認めたため、府警は舞洲での放火容疑で逮捕していた。男は1月末から約4カ月間、刑事責任能力の有無を調べるため鑑定留置され、今月2日に起訴された。

追送検容疑は1月14日午前、大阪市西淀川区中島の5階建て倉庫の日立物流西日本が賃借する区画で、薬品が入った段ボールの上に置いた紙に火を付け、倉庫を燃やそうとしたとしている。けが人はなかった。

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