「出社したくなる×新しい価値創造のオフィス」へ 大阪・本町サンケイビル

新しい時代のオフィスビルとして、サンケイビルは昨年8月に「本町サンケイビル」(大阪市中央区)を完成させた。ビルに入居する企業では、早くも新しい働き方を実現している。

壁紙や床材、カーテンなどの内装材と外装材を扱うサンゲツは、昨年12月に関西支社を兵庫県尼崎市から同ビルに移転。空間の創造を表現したオフィスで働き方が変わり、社員のモチベーションも上がった。その「出社したくなるオフィス」を訪れてみた。

サンゲツ関⻄⽀社が移転先として選んだ、本町サンケイビル。昨年8月にオフィスビルとして完成した
サンゲツ関⻄⽀社が移転先として選んだ、本町サンケイビル。昨年8月にオフィスビルとして完成した

フロアに「天空の杜」が出現 緑の「やぐら」、水のせせらぎも

エレベーターを降りて、エントランスに入ると、壁を覆う緑に目を奪われる。足元の水槽から水の音が心地よく響く。岩のようなベンチは、山から本小松石を切り出したもの。25メートルにわたる「プレゼンテーションウォール」では、商材の納品事例や実績などの情報を発信。同社が取り組む空間の創造をオフィスの入り口から見せている。

鮮やかな緑や水のせせらぎの音など、自然を感じることができるエントランス
鮮やかな緑や水のせせらぎの音など、自然を感じることができるエントランス

広々とした執務エリアでは、座席を固定しないフリーアドレスと、座席の範囲を固定するグループアドレスを採用し、コミュニケーションを促進。眺望の良い窓際で仕事に集中できる一人席や、ウェブ会議などに適した消音ブースもあり、自由に使い分けられる。

中央には緑の「やぐら」を備えた「ルーフガーデン」を設置。作業台や事務用品、ごみ箱などを集約することで、さまざまな部署の社員が集まる。調光や調色が可能な照明も整え、ホテルのような光、研究室のような光など、空間に合わせて商品を選定できる。

オフィスの中央に「やぐら」スペースをつくり、社員のコミュニケーションが⽣まれる場とした
オフィスの中央に「やぐら」スペースをつくり、社員のコミュニケーションが⽣まれる場とした

サンゲツの関西支社が移転 社内外の交流で新しいアイデアを

フロア全体に緑を取り入れた空間デザインも特長の一つ。屋内では緑視率が15%程度でリラックス効果が得られ、集中力や生産性も上がるという知見に基づいたものという。

豊かな植栽で演出した「“動”のガーデン」は、イノベーションを創出するコミュニケーションのエリア。会社や部門を超えた商談やミーティングなど、多目的に集まることで社内外の交流から新しいアイデアを生み出す。セミナーやイベントも開催され、社員の昼食などにも使われる。

新しい想像が⽣まれ、「オープンイノベーション」の中⼼となることを⽬指す「“動”のガーデン」
新しい想像が⽣まれ、「オープンイノベーション」の中⼼となることを⽬指す「“動”のガーデン」

一方、「“静”のガーデン」は、リフレッシュのスペース。シラカバやコケで演出した「天空の杜」で市街地を眺めながら心身を癒やすことができ、働き方の効率化につなげる。

約1110平方メートル(336坪)のフロアには同社の商材がふんだんに使われ、オフィスそのものがショールームのようだ。移転オープンして以来、企業や建築関係者ら約170社、延べ約600人が見学に訪れているという。

賑やかなオフィスの中のリフレッシュスペース。集中⼒のアップにもつながる
賑やかなオフィスの中のリフレッシュスペース。集中⼒のアップにもつながる

社員の行動や意識が変化 営業活動の効率も上がる

案内してくれた松尾豊・関西支社長と寺澤和之・関西支社長室長は「こちらに引っ越してから社員の行動が変わり、モチベーションも上がりました」「見られると意識も違ってくるのか、服装のセンスもちょっと良くなりましたね」と声をそろえる。

移転先の決め手になったのは、「ビルそのもののポテンシャルと立地が大きかった」。ビジネス街の本町エリアに位置し、アクセスの良さから営業活動の効率が上がったという。営業部門の社員は直行直帰を原則としながらも、オフィスで交流する姿が見られるようになるなど、「出社したくなるオフィス」として働き方も変化した。

同社は「モノ」の販売にとどまらず、空間の創造を通じて「コト」を提供する「スペースクリエーション企業」を長期ビジョンに掲げている。就職活動でオフィスを訪れる学生に企業が目指す姿を示すことで、優秀な人材の確保につながることも期待される。

オフィスを案内してくれた松尾豊・関西支社長=右=と寺澤和之・関西支社長室長
オフィスを案内してくれた松尾豊・関西支社長=右=と寺澤和之・関西支社長室長

最新の設備に抜群のアクセス 新しい働き方に対応したビル

本町サンケイビルは大阪本町に立地している基準階336坪、地上21階建てのオフィスビル。

エレベーターにタッチレスボタンを採用し、非接触を推進。1時間に2回、空気を入れ替える機械換気システムを導入するなど、最新の設備を備える。大阪メトロの御堂筋線、中央線、四つ橋線の3線を利用可能。本町駅から徒歩1分でアクセスできる。

テーマは「非接触」と「換気」。本町サンケイビルは人が密集しやすいエレベーターや共用スペースにも配慮した、これからの時代のオフィスビルだ
テーマは「非接触」と「換気」。本町サンケイビルは人が密集しやすいエレベーターや共用スペースにも配慮した、これからの時代のオフィスビルだ

エントランスのロビーには、高さ約11メートルの壁面緑化とLEDディスプレーを組み合わせた環境演出を設置。アロマディフューザーによる森の香り、季節や時間で切り替わる映像や音によって訪れる人の日常を彩る。

Wi-Fi・電源設備を完備した、オフィスワーカー専用の屋上テラス
Wi-Fi・電源設備を完備した、オフィスワーカー専用の屋上テラス

ビル屋上には入居者専用のテラスがあり、リフレッシュスペースとして最適。電源やWi-Fi(ワイファイ)、座席予約システムを導入するなど、働くスペースとしても使用でき、ビル全体で新しい働き方に対応している。

提供:株式会社サンケイビル

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