ロシア砲撃で化学工場火災 東部要衝、民間人残留か

9日に公開された、ウクライナ・セベロドネツクのアゾト化学工場とみられる場所から立ち上る煙(ルガンスク州警察提供・ロイター=共同)
9日に公開された、ウクライナ・セベロドネツクのアゾト化学工場とみられる場所から立ち上る煙(ルガンスク州警察提供・ロイター=共同)

ウクライナ東部ルガンスク州のガイダイ知事は11日、国営テレビに出演し、激戦が続く同州の要衝セベロドネツク市のアゾト化学工場で、ロシア軍の砲撃が原因で油に引火し、火災が起きたと明らかにした。鎮火したかどうかなど、詳細には言及しなかった。ロイター通信が伝えた。化学工場には避難した民間人が最大500人取り残されている可能性があるとされる。

ルガンスク州に隣接するドネツク州でもロシア側の激しい攻撃が続いているもようだ。ドネツク州警察は11日、直近24時間で州内の13集落が多連装ロケットシステムなどによる砲撃を受け、死傷者が出たと発表した。

ドネツク州のキリレンコ知事は通信アプリで、ロシア側の攻撃によって送電線が損傷し、州北部の複数の都市で停電が発生したと明らかにした。(共同)

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