縄文土器から穀物の種 弥生いつから?議論波及も

江辻遺跡で出土した縄文土器の粘土中に混じったアワの種のレプリカを写した電子顕微鏡画像(小畑弘己教授提供)
江辻遺跡で出土した縄文土器の粘土中に混じったアワの種のレプリカを写した電子顕微鏡画像(小畑弘己教授提供)

熊本大と北海道大の研究チームは10日までに、縄文時代末期の土器から稲やアワの種を多数発見し、縄文時代の穀物の存在を初めて科学的に立証したと明らかにした。稲作伝来により始まったとされる弥生時代の「定義の見直しにも波及し得る、重要な成果」としている。

熊本大大学院の小畑弘己教授らが、福岡県粕屋町にある江辻遺跡で出土した縄文土器約1万点をエックス線で調査し、穀物の種子が土器の粘土中に多数混じっていることを確認した。

さらに、炭化した種を取り出し炭素年代測定の手法で調べたところ、紀元前10~9世紀ごろのもので、弥生時代早期とされてきた時期から約50~80年さかのぼることが分かったという。

研究チームによると、縄文時代の穀物とする発見はこれまでにもあったが、後代のものが混じるなどし、立証は不十分だった。

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