ロシアとウクライナの戦争は「開戦100日」を超えて、長期化の様相を呈している。このことは世界経済に対して、どんな効果をもたらすのだろうか。後で恥ずかしい思いをするのは覚悟の上で、大胆に展望してみたい。
意味乏しいデフォルト「認定」
まずは経済制裁の行方だ。残念ながら西側諸国には、ただちにロシアの軍事行動を止められるほどの強力な手段がない。ロシア国債はデフォルト「認定」となったが、もとよりロシア資産を買いたい外国人投資家などほとんどいないので、実質的な意味は乏しい。ロシアは国内で戦時国債を発行するなどして、対抗するだろう。