先端技術大賞受賞者決まる 文部科学大臣賞に東工大・李さん

優れた研究成果をあげた理工系の学生や企業の若手研究者、技術者を表彰する「第35回独創性を拓く 先端技術大賞」(主催・産経新聞社、後援・文部科学省、経済産業省、フジテレビジョン、ニッポン放送)の受賞者が決定した。

学生部門は、東京工業大学工学院博士課程2年の李恒(り・こう)さんの「しなやかな環境親和性を持つ非破壊撮像プラットフォーム」が最優秀の文部科学大臣賞に輝いた。電気・水道など社会インフラの内部状態を、先端素材を用いて場所や構造を問わずに精密に観察することを可能にする技術で、安全や品質の確保への貢献が期待できる。

社会人部門は、大量のコンピューターを必要とする大規模深層学習を容易に実現できるフリーソフト「RaNNC」を開発した情報通信研究機構の田仲正弘主任研究員らが受賞した。

受賞者は次の通り(敬称略)

【学生部門】

文部科学大臣賞=李恒(東京工業大工学院博士課程2年)▽フジテレビジョン賞=森竣祐(東北大大学院博士課程3年)▽ニッポン放送賞=吉田光輝(慶応大大学院研究員)▽特別賞=宮地秀至(大阪大大学院博士課程2年)▽特別賞=竹内亜美(東京理科大大学院修士課程2年)▽特別賞=小島翼(米子工業高専5年)

【社会人部門】

経済産業大臣賞=情報通信研究機構、東京大(田仲正弘、鳥沢健太郎、田浦健次朗、塙敏博)▽産経新聞社賞=東レ(本間雅登、土谷敦岐、平野啓之、中山義文、松谷浩明、武部佳樹、今井直吉、竹原大洋、藤岡聖)▽特別賞=大阪大、パナソニック、豊田合成(今西正幸、宇佐美茂佳、山田拓海、村上航介、滝野淳一、隅智亮、藤森拓)▽特別賞=東京大、和歌山県立医科大、バーミリオン・セラピューティックス(堀由起子、金井求、富田泰輔、相馬洋平、鳥居慎一)

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