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わたつみの国語り 第2部

(番外編)「白鯨」と「日本永代蔵」 捕鯨文学が描く資本主義の原像

「白鯨」の時代に使われていた米捕鯨船「チャールズ・W・モーガン号」の模型(和歌山県太地町立くじらの博物館所蔵)
「白鯨」の時代に使われていた米捕鯨船「チャールズ・W・モーガン号」の模型(和歌山県太地町立くじらの博物館所蔵)

格差拡大など資本主義の弊害に注目が集まる昨今だが、捕鯨を扱う日米古典文学の金銭への洞察が鋭い。ハーマン・メルヴィルの「白鯨」(1851年)と井原西鶴の「日本永代蔵」(1688年)。産業革命期の米国も「天下の台所」となる大坂も「マネー」が力の源泉だった。古式捕鯨をめぐる連載第2部「クジラがいた風景」の番外編として、捕鯨文学に現れた資本主義の原像を探った。

米国の捕鯨船は19世紀半ば、世界の海を股にかけてクジラを捕った。潤滑油や灯火に使う鯨油の獲得が目的だ。日本に開国を迫ったのは、捕鯨船に水や食料を補給する港を確保する思惑もあった。ところが経済が時代を塗り替えていく。

黒船来航(1853年)の前年、サンフランシスコ湾で撮られた写真には何十、何百という廃棄された捕鯨船が写っている。この直前の1848年にカリフォルニアで金が発見されると突如、ゴールドラッシュが始まったのだ。人やマネーの流れが急変した。

「もうかる方に躊躇(ちゅうちょ)なくお金が動き、米捕鯨産業は急速に衰えました。東部の港を出て世界の漁場を巡った捕鯨船は、東部に帰らず西海岸に遺棄された。投資も人も金鉱に向かい、捕鯨船の墓場ができたのです」

かつて米捕鯨の拠点だったマサチューセッツ州ニューベッドフォードにある捕鯨博物館の顧問学芸員も務める、和歌山県太地町歴史資料室の学芸員、桜井敬人氏はそのように解説した。

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