岸信夫防衛相は7日の記者会見で、年内に国内で開催が予定される30カ国による海軍協力の枠組み「西太平洋海軍シンポジウム」(WPNS)について、今回の議長国としてロシア海軍に出していた招待を取り消したことを明らかにした。海上自衛隊が合わせて予定している、創設70周年を記念する国際観艦式についても、ロシアの招待を取り消した。
岸氏は「ロシアはWPNSのメンバー国だが、今般のウクライナ侵略は国際秩序の根幹を揺るがす行為であり、各国海軍間の信頼醸成といったWPNSにおける取り組みの前提を覆すものだ」と取り消しの理由を説明した。
WPNSは1988年以降、隔年で開催されており、日本やロシアのほか、米国、韓国、中国、オーストラリアなど太平洋沿岸国を中心に世界30カ国が加盟する多国間海軍協力の枠組み。