専門知識を悪用、相次ぐ国税職員・OBの逮捕

逮捕され送検される塚本晃平容疑者(左)=2日午前8時15分ごろ、警視庁目白署

持続化給付金を巡っては、国税職員やOBによる詐欺事件が全国で相次いでいる。給付金の申請には確定申告書の提出が必要で、共通するのは、税の専門知識を悪用して関係書類を偽造する手口だ。

東京国税局によると、詐欺容疑で逮捕された塚本晃平容疑者(24)は平成29年、同局に採用され、藤沢税務署(神奈川県藤沢市)に勤務。令和3年7月からは鶴見税務署(横浜市)で税金滞納者の対応を担っていた。同期だった東京国税局の元職員の男(24)=詐欺罪で起訴=と確定申告書を偽造していたとみられるが、国税関係者は「素行の悪さを指摘される職員ではなかった」と話す。

他にも、2年12月には愛知県警が詐欺容疑で甲府税務署職員=後に懲戒免職=の20代の男を逮捕。大阪府警は同月、大阪国税局OBの40代の男を同容疑で逮捕しており、いずれも確定申告書を偽造していた。本来なら不正を見破る側にあるべき職員らの摘発に国税関係者は「考えられない不祥事」と嘆く。

持続化給付金制度を熟知しているとみられる公務員の不正では他に、警視庁が昨年、詐欺容疑で経済産業省の元キャリア官僚2人を逮捕。いずれも有罪判決が確定している。

東京国税局は2日、「信頼を著しく損ない、深くおわびする。事実関係を確認し厳正に対処する」とのコメントを出した。

持続化給付金詐取、国税局職員ら逮捕 総額2億円か

©2020-2022 The Sankei Shimbun. All rights reserved.