奨学金過払い訴訟 学生支援機構が上告断念

奨学金の保証人などになった北海道の男女2人が日本学生支援機構に過払い分の返還などを求めた訴訟で、機構は2日、計約220万円の支払いを命じた札幌高裁判決に上告しないと発表した。

高裁は5月19日、機構の「不当利得」を認めた一審札幌地裁判決を支持し、機構側の控訴を棄却していた。

機構は「これまでの機構の考え方とは異なるものだが、高裁判断を真摯に受け止める」と説明した。

加えて、すでに機構への返済を終えたケースを含め記録が存在する過去5年以内で、保証人の自己負担を超える返還金について、「速やかに超過額の返金手続を進めてまいります」とした。

対象者には今月中旬から7月上旬頃にかけて、順次連絡する。

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