出生時の性別と自認する性が異なるトランスジェンダーで、競泳の全米大学体育協会(NCAA)選手権女子500ヤード(約457メートル)自由形を制したリア・トーマス(米国)が5月31日放送の米ABCテレビによるインタビューで、現役続行と五輪挑戦の意思を明かした。称賛や公平性を懸念する声など賛否両論の話題をAP通信なども大きく伝えた。
ペンシルベニア大在学中の3月に全米大学選手権をトランスジェンダーの女子として初制覇。2024年パリ五輪を見据え「泳ぎ続けるつもり。五輪選考会で泳ぐのは長い間自分の目標だった。やり遂げたい」と述べた。
トーマスが五輪選考会に挑むには、参加資格をケース・バイ・ケースで判断している米国水泳連盟の承認が必要になるとされる。(共同)