宮内庁は1日、上皇さまの体調が万全でないため、2日に上皇后さまとお二方で予定していた東京国立博物館(台東区)での沖縄復帰50年記念特別展「琉球」のご鑑賞を延期すると発表した。日程は今後、主催者側と改めて調整する。
宮内庁によると、上皇さまはここ数日で少し疲れが見え、1日は日課の散策を控えられたという。熱などの症状はなく、赤坂御用地内の仙洞(せんとう)御所で静かに過ごされている。現時点で病院での検査や治療の予定はなく、訪問延期について宮内庁は「ご高齢であることを考え、大事をとった」(側近)としている。上皇さまは昨年12月、88歳のお誕生日を迎えられた。
特別展は、天皇、皇后両陛下も5月25日にご鑑賞。主催者側から、沖縄とゆかりの深い上皇ご夫妻にも見ていただきたいとの願い出があり、ご訪問が予定されていた。