なぜボルボXC60は売れているのか

ボルボのファンになる理由

プラグイン・ハイブリッドではあるが、急速充電には対応していない。理由としては「長い距離をカバーできるほどの容量はバッテリーにないので、重量やコストなど、大きなバッテリーのメリットとデメリットを考えて、ロングチャージに対応すればよい、というのが開発陣の判断」と、ボルボ・カー・ジャパンの技術担当者は説明してくれた。

ボルボのプラグイン・ハイブリッド車はチャージボタンをもっていて、必要に応じて、走行中もエンジンを使ってバッテリーへの充電を行える。リチャージ・プラグインハイブリッドT6 AWDインスクリプションでも、(日本だととくに)早朝や深夜などのEV走行のために、バッテリー残量を確保するときチャージボタンを使うとひともいるようだ。

バッテリーは大きくなくても、モーターの“力”は大きい。家庭で充電すればバッテリーによる走行でトータルの燃費が向上するのと、残量がゼロになることはないので、つねに全輪駆動が確保される。なので、加速時や滑りやすい路面の走行時など頼りになるのだ。

ボルボは、2030年にはBEV(バッテリー駆動のピュアEV)専業メーカーになることをめざすという。バリューチェーン全体でカーボンニュートラルを実現しようというし、車載バッテリーについても、車内での再利用や、バッテリーの材料を回収して、新しいバッテリーを製造する方針を打ち出している。

上記のようなことがらが、おそらく私たちをボルボのファンにさせているのだろう。BEV戦略も着々と進んでいるようだ。

ただし、電気代ががんがん上がっていく昨今。いろいろあるので、すぐにBEVに買い替えるのはためらわれるなんていうひとは、今回の「XC60 リチャージ・プラグインハイブリッドT6 AWD インスクリプション」でいいではないか、と私は思う。クルマの楽しさがしっかりあるモデルだ。

文・小川フミオ 写真・田村翔

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