審査員が名前を読み上げると、俳優のソン・ガンホさんは是枝裕和監督と抱き合って笑顔を見せた。28日夜(日本時間29日未明)に開かれたカンヌ国際映画祭の授賞式。ステージ上ではイ・ジウンさんら共演陣の名前を挙げて感謝を口にし、「この光栄を分かち合いたい」と話すと、会場が拍手で包まれた。
「是枝監督は韓国文化をよく知っている。理解し合うのにあまり困難はなかった」。授賞式後の記者会見で、製作を振り返ったソンさん。是枝監督が取り組む「家族」というテーマに触れ「あまりにリアルに描き、ぞっとするようなこともある。だからこそ監督の映画を見た後、私たちは考えさせられる」と評した。(共同)