【パリ=三井美奈】ドイツのショルツ首相とフランスのマクロン大統領は28日、ロシアのプーチン大統領と電話による3者会談を行った。独政府の発表によると、独仏首脳はプーチン氏に対し、紛争の外交解決に向けて、ウクライナのゼレンスキー大統領と交渉するよう求めた。
会談は80分続き、独仏首脳は、ロシアの侵攻でウクライナ産穀物の黒海からの輸出が滞っている問題を取り上げた。
ロシア大統領府によると、プーチン氏は、米欧のウクライナへの武器支援は、事態の悪化を招くと批判。停戦交渉の中断はウクライナのせいだと主張したうえで、ロシア側には交渉再開の用意があると述べた。穀物輸出の停滞は、米欧の経済政策が原因だとする一方、ロシアは解決に向けた支援ができると強調した。3者は再び接触を続けることで合意した。