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純粋に、恋に真っすぐ 奥野壮

奥野壮 撮影・鴨志田拓海
奥野壮 撮影・鴨志田拓海

見た目はイケメンなのに、中身は残念な男子高校生4人組が立ち上げた無形文化遺産代行保存部(通称・無駄部)を舞台に、4人の青春模様を描いたラブコメディー「恋に無駄口」で、主人公の仁科(にしな)を演じている。

少女漫画をこよなく愛する仁科は、中学時代に初めてつきあった彼女に手痛くふられて高校では絶対に恋をしないと誓うが、ある出来事をきっかけに、漫画を描くことに心血を注ぐ依麻(小栗有以)を意識し始める。「中学生の時に経験した嫌な思い出をそのまま引きずっちゃうような、純粋に恋に真っすぐな子なんだろうなという印象」と自身の役について語る。

残念なイケメン4人の恋を描きながらも、日々くだらないテーマを検証してSNSにアップするという無駄部の日常が見ていて楽しい本作。作品に抱いた第一印象は「めちゃくちゃ楽しんでお芝居できるな」というものだった。

一方で、無駄部のほかの3人を演じる俳優とは今回が初共演だったため、「でき上がった空気感を最初から作るのは難しいな」と考えていた。ところが、すぐに打ち解けて「すごいやりやすくて、何も難しいという感じではなかった」と振り返る。

撮影の合間には、無駄部のメンバーの一人、マヤ役の水沢林太郎にギターの手ほどきを受けたり、彼のギターに合わせてみんなで合唱したり…。「今まで出演した作品の中で一番仲良くなったんじゃないかなというぐらい」というほどの関係を築いた。今後の見どころについても、4人の恋の行方とともに友情関係の変化を挙げる。

平成30年から約1年間放送された「仮面ライダージオウ」(テレビ朝日)で主役の常磐(ときわ)ソウゴ/仮面ライダージオウを演じて話題となり、その後もさまざまな役を経験してきた。

俳優という仕事の魅力について「例えば、僕はギターを弾けないですけど、弾ける役をやるってなったら、弾けるようにならなきゃいけない。そういう未知の体験がたくさん待っているところですかね」と話す。

テレビだけでなく、映画や舞台でも活躍し、演じるという仕事にどっぷりとはまっている。今後の抱負を尋ねると、「常にお芝居ができる環境に身を置いていきたい」と謙虚に語った。(森本昌彦)

おくの・そう 平成12年生まれ。大阪府出身。主演した「仮面ライダージオウ」(30年)で注目を集め、その後もテレビドラマや映画で活躍を続けている。最近では、5月17日からIHIステージアラウンド東京(江東区)で上演中のミュージカル「るろうに剣心 京都編」に本条鎌足役として出演している。秋には映画「鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽」が公開予定。「男劇団 青山表参道X」のメンバーとしても活動する。

「恋に無駄口」はテレビ朝日、土曜深夜2時30分。

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